空き家のある場所は土砂災害警戒区域か?
「土砂災害ポータルひろしま」での調べ方
実家や相続した空き家が土砂災害警戒区域に入っているのか、気になっていても調べ方が分からないという悩みがあります。広島県では、県の広島県土木局砂防課「ホーム - 土砂災害ポータルひろしま」で、自宅周辺に区域があるかを確認できます。この記事では、調べる手順と、イエローゾーン・レッドゾーンの意味を、公式ページの言葉に沿って整理します。
目次
調べる場所は、県の「土砂災害ポータルひろしま」
土砂災害ポータルひろしまは、広島県土木局砂防課が運営しているサイトです。県内の土砂災害危険箇所図と、土砂災害防止法で指定した土砂災害警戒区域・土砂災害特別警戒区域を情報提供しています。自宅周辺など身近に警戒区域等があるかが分かります。出典:広島県土木局砂防課「ホーム - 土砂災害ポータルひろしま」
区域は一度決まったら変わらないわけではありません。宅地造成や地形改変などに伴い、新たな指定や見直しが行われる場合があります。たとえばサイトのお知らせには、2026.10.1付で、広島市東区・佐伯区、尾道市、廿日市市、北広島町の一部の小学校区について、区域の解除及び指定をしたと掲載されています。以前に調べたことのある実家でも、改めて確認し直す価値があります。出典:広島県土木局砂防課「ホーム - 土砂災害ポータルひろしま」
広島県は、平成15年3月31日に全国で初めて土砂災害警戒区域等の区域指定を実施しました。令和2年3月26日には「基礎調査実施計画」に基づく区域指定が完了しています。今後も、砂防堰堤等の対策完了に伴う見直しや、新たな宅地開発等による地形改変箇所の区域設定など、必要に応じて基礎調査と区域指定を更新していくとされています。出典:広島県「土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定について」
イエローゾーンとレッドゾーンは何が違うのか
区域には2種類あり、通称で呼ばれています。県の公式ページでは、次のように説明されています。出典:広島県「土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定について」
- 土砂災害警戒区域(イエローゾーン):急傾斜地の崩壊等が発生した場合に、住民等の生命または身体に危害が生じるおそれがあると認められる区域。危険の周知と、警戒避難体制の整備が行われます。
- 土砂災害特別警戒区域(レッドゾーン):建築物に損壊が生じ、住民等の生命または身体に著しい危害が生じるおそれがあると認められる区域。特定開発行為に対する許可制、建築物の構造規制等が行われます。
対象となる土砂災害は、土石流、急傾斜地の崩壊(がけ崩れ)、地すべりの3つです。たとえば急傾斜地の崩壊では、傾斜度が30度以上で高さ5m以上の地形が対象で、急傾斜地の上端から水平距離10m以内などの区域が指定されます。基準は種類ごとに細かく決まっているため、全体は公式ページで確認してください。出典:広島県「土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定について」
売ったり貸したりする場面にも関わります。警戒区域では、宅地・建物の売買または交換および賃貸の契約にあたって、「土砂災害警戒区域」内であるか否かについて重要事項説明が義務づけられます。特別警戒区域では、さらに建築物の移転勧告や構造規制などの措置もあります。ほかにも条件があるため、詳しくは公式ページで確認してください。出典:広島県「土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定について」
広島市内の家や、雨の日の確認に使えるページ
広島市の公式ページでは、土砂災害の危険な区域の確認先として、土砂災害ポータルひろしま(広島県ホームページ)、広島市防災ポータル(防災情報マップ)、ひろしま地図ナビの3つが案内されています。これらの区域は、法令に基づいて国や県が調査し、指定・公表しているものです。出典:広島市公式ウェブサイト「危険な区域を確認する(土砂災害警戒区域/浸水想定区域など)」
ひろしま地図ナビでは、トップページから「防災情報」のタブを選び、使用許諾に同意したうえで住所等を入力します。地域が表示されたら、左側の表示切替で調べたい災害種別を選ぶ流れです。出典:広島市公式ウェブサイト「危険な区域を確認する(土砂災害警戒区域/浸水想定区域など)」
全国共通の道具としては、国土交通省の「重ねるハザードマップ」があります。洪水・土砂災害・高潮・津波のリスク情報などを地図に重ねて表示でき、住所から探せます。土砂災害だけでなく、同じ場所の洪水や高潮のリスクも一緒に見たいときに便利です。なお、データの内容や解釈は、作成した機関に問い合わせるよう案内されています。出典:国土交通省「ハザードマップポータルサイト」
土砂災害ポータルひろしまには、雨が降り始めたときに「今」の土砂災害の危険度を確認できるページもあります。スマートフォンのカメラで危険な場所を風景に重ねて見られる「キキミルAR」もあります。区域の確認は雨が降る前に、「今」の危険度の確認は雨が降り始めてから、と使い分けられます。出典:広島県土木局砂防課「ホーム - 土砂災害ポータルひろしま」
区域を調べたあと、空き家をどうするか
正直にお伝えすると、区域の外にあり、立地が良い空き家は、仲介で買い手を探したほうが高く売れる可能性があります。買取は、売却先を探す手間をかけずに手放したい場合や、家財が残っている、傷みが進んでいるといった場合に向いた方法です。区域内かどうかにかかわらず、まずは状況に合う売り方を比べてみてください。
遠方にあって頻繁に様子を見に行けない空き家では、雨の前後の確認が負担になりがちです。管理を続けるか手放すかを考える材料として、遠方の空き家、いつまで管理を続けますか?方法4つと、手放しどきの見極め方も参考になります。
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どう選べばいいか——調べる手順
- 1. 空き家の住所を手元に用意する。
- 2. 土砂災害ポータルひろしまのトップページから「危険な「場所」を確認する」に進み、「土砂災害警戒区域・特別警戒区域図」で住所周辺を見る。操作のしかたは、県の公式ページに案内があります。
- 3. イエローゾーン、レッドゾーン、区域外のどれに当たるかを確認する。広島市内であれば広島市防災ポータルやひろしま地図ナビ、全国共通では重ねるハザードマップも使える。
- 4. 不明な点は、県の砂防課など公式の窓口に問い合わせる。
- 5. 結果を踏まえ、管理を続けるか、仲介や買取で手放すかを考える。
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Q. 区域外と表示されれば、心配しなくてよいですか?
A. 区域は、宅地造成や地形改変などに伴い、新たな指定や見直しが行われる場合があります。確認した時点の情報であることを意識し、時間がたったら見直してください。雨が降り始めたときは、ポータルの「今」の危険度のページも確認できます。出典:広島県土木局砂防課「ホーム - 土砂災害ポータルひろしま」
Q. 区域内の空き家を売る・貸すときは、何か必要になりますか?
A. 宅地・建物の売買または交換および賃貸の契約にあたっては、「土砂災害警戒区域」内であるか否かについて、重要事項説明が義務づけられます。特別警戒区域では、ほかの措置もあります。個別の事情で異なるため、公式ページや専門家に確認してください。出典:広島県「土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定について」
Q. 区域について、どこに問い合わせればよいですか?
A. 県の公式ページでは、広島県砂防課の土砂災害警戒推進担当(電話:(082)513-3945)がお問い合わせ先として載っています。出典:広島県「土砂災害防止法に基づく警戒区域等の指定について」 広島市の確認方法については、危機管理室 災害予防課(電話:082-504-2664(代表))がお問い合わせ先です。出典:広島市公式ウェブサイト「危険な区域を確認する(土砂災害警戒区域/浸水想定区域など)」
※制度の内容や区域の指定状況は変更される場合があります。最新の情報は各公式ページでご確認ください。法律や税制に関わる事柄は、個別の事情によります。市区町村や税理士・司法書士にご確認ください。
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