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特集記事

売れない空き家の手放し方4つ
仲介・買取・解体・引取りを比較する

2026年8月9日公開|執筆:合同会社Free(広島市・呉市の空き家買取・再生)

「不動産屋さんに預けて1年になるけれど、内見の連絡すら来ない」——築年数の古い空き家のご相談で、よくお聞きする言葉です。実は、空き家を手放す方法は「仲介で売る」だけではありません。この記事では、広島で空き家を買い取り・再生している当社が、4つの手放し方の向き不向きと費用感を、自社に不利な内容も含めて正直に比較します。

目次

  1. 方法① 仲介で売る——高く売れる可能性がある王道
  2. 方法② 買取業者に売る——早さと確実さを取る
  3. 方法③ 解体して土地として売る——効く場合と裏目に出る場合
  4. 方法④ 費用を払って引き取ってもらう——最後の出口
  5. 4つの方法の比較表
  6. どう選べばいいか——判断の順番
  7. よくある質問

方法① 仲介で売る——高く売れる可能性がある王道

不動産会社に依頼して、住みたい人・買いたい人を探してもらう方法です。買い手同士の競争が起きれば、4つの方法の中で最も高く売れる可能性があります。市街地や人気エリアの物件なら、まず仲介を検討すべきです。

弱点は、時間が読めないこと。買い手が現れるまで売れず、その間も固定資産税・管理・草刈りは続きます。また、成約時には仲介手数料がかかります(安価な空き家については、報酬の特例により一定の上限が定められています。詳細は依頼先にご確認ください)。さらに、古い建物は「契約不適合責任」——引き渡し後に欠陥が見つかったときの売主の責任——を巡るトラブルが起きやすいのも、個人間売買の注意点です。

向いているケース:市街地・駅近など立地に力がある/時間に余裕がある/少しでも高く売りたい

方法② 買取業者に売る——早さと確実さを取る

当社のような買取業者が直接買い取る方法です。買い手を探す期間がないため、話がまとまれば数日で現金化でき、確実に手放せます。仲介手数料はかからず、残置物の処分や契約不適合責任の免除など、売主の負担を業者側が引き受ける形が一般的です。

弱点は、価格が仲介より安くなること。業者は再生費用とリスクを引き受けるため、その分が価格に反映されます。買取価格は1万円〜300万円が中心です。「高く売る」ことより「早く・確実に・手間なく手放す」ことを優先する方のための選択肢です。

向いているケース:仲介で売れなかった/傷み・残置物が多い/遠方に住んでいて対応できない/早く手放して安心したい

方法③ 解体して土地として売る——効く場合と裏目に出る場合

建物を解体し、更地として売る方法です。土地に需要があるエリアでは、古家付きより買い手がつきやすくなることがあります。

ただし、注意点が2つあります。まず、解体費用は売れる前の先払いで、木造戸建てでも規模や立地によって百万円単位になることが珍しくありません。次に、建物を解体すると住宅用地の特例が外れ、翌年度から土地の固定資産税の負担が増えるのが一般的です。「更地にしたのに売れない」となると、費用を払ったうえに税負担まで増える最悪の展開になります。解体は「更地なら確実に売れる」という見込みが立ってからにすべきです。詳しくは固定資産税の特集記事もご覧ください。

向いているケース:土地としての需要が明確にある/隣地の方が買いたがっている/建物の危険度が高く放置できない

方法④ 費用を払って引き取ってもらう——最後の出口

買取価格がつかない物件について、解体・処分費用相当を売主側が負担したうえで、所有権ごと業者に引き受けてもらう方法です。「お金を払ってまで?」と思われるかもしれませんが、冷静に比較する価値があります。

空き家を持ち続ける限り、固定資産税・管理の手間・老朽化がご近所に及ぼすリスクへの責任は毎年続き、建物は傷み続けます。将来いずれ必要になる解体費用まで含めて考えると、今、費用を払って所有権ごと手放した方が、生涯の総負担が小さくなるケースがあるのです。大切なのは、提示された費用の根拠(解体費・処分費・手続き費の内訳)をきちんと説明してもらうこと。根拠を示さない業者との契約は避けてください。

向いているケース:買取価格がつかないと言われた/建物の傷みが激しい/相続で引き継いだが持て余している

4つの方法の比較表

方法手取り期間手間向いている物件
① 仲介で売る最も高い可能性読めない(数ヶ月〜年単位)内見対応・片付けなど多め立地に力がある物件
② 買取業者に売る仲介より安い数日〜ほぼなし(現状のまま)築古・傷み・残置物あり
③ 解体して土地で売る土地次第(解体費は先払い)解体後も読めない解体手配・税負担増に注意土地需要が明確な立地
④ 費用を払って引取りマイナス(費用負担)数日〜ほぼなし値段がつかない物件

どう選べばいいか——判断の順番

迷ったら、この順番で考えてみてください。

当社は②と④の事業者ですが、査定の結果「この物件は仲介の方が高く売れるはずです」と思えばそのままお伝えしています。売主様が損をする形で買い取っても、長く信頼される会社にはなれないからです。

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よくある質問

Q. 仲介で1年売れなかった空き家でも、買取してもらえますか?

A. 可能性は十分あります。仲介は「住みたい人」を探す仕組みですが、買取業者は再生・賃貸などの事業目的で購入するため、判断基準がまったく違います。仲介で動かなかった物件が買取では成立するケースは珍しくありません。

Q. 解体して更地にすれば売れやすくなりますか?

A. 土地に需要があるエリアなら有効です。ただし解体費は先払いで、建物がなくなると住宅用地の特例が外れて土地の固定資産税負担が増えるのが一般的です。「更地にしたら本当に売れるのか」を先に確認してください。

Q. お金を払ってでも引き取ってもらう意味はありますか?

A. 固定資産税・管理・ご近所への責任は所有し続ける限り続きます。将来の解体費用まで含めた「持ち続ける総負担」と比べると、費用を払って手放す方が小さく済むケースがあります。費用の根拠を必ず確認したうえでご判断ください。

※本記事は一般的な情報の解説であり、税務・法務の個別判断は税理士・司法書士等の専門家にご確認ください。

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